2010年05月20日

映画ざんまい。

最近、映画館で観た映画。

どんな話か予備知識もゼロで、片っ端から観ていて、

ジャンルもバラバラ。

『ハート・ロッカー』
『アリス・イン・ワンダーランド』
『タイタンの戦い』
『運命のボタン』
『ウルフマン』
『グリーン・ゾーン』


この中では、「ハート・ロッカー」がかなり、よかった。

とても女性の監督が撮った映画とは思えない硬派な映画でした。

イラクに駐留するアメリカ軍の爆発物処理班の、

緊張感あふれる爆発物処理の現場をリアルに描いた作品。

「グリーン・ゾーン」もイラクに駐留するアメリカ軍の話で、

マット・デイモン演じる下級准尉が、

大量破壊兵器を探す任務に就いているのに、

なかなか大量破壊兵器が見つからず、

疑問に思い真実を追求していく話。




マット・デイモンのボーンシリーズが好きなので、

ボーンと同じマット・デイモンとポール・グリーングラス監督、

という組み合わせだと知り、張り切って公開日に観たけれど、

ちょっと想像していたのと違っていました。

マット・デイモンはボーンの時よりさらにパワフルな、

ムキムキ兵士になっていた。

でも賢い人役が似合うよなぁ、とつくづく思いました。

だけど、その「グリーンゾーン」は、最前線でのボーンたちの動きは、

手持ちのビデオカメラで撮ったような映像で、速くて、荒くて、

そこがリアルを超えたリアルとか言われていたけれど、

やり過ぎ感があって、私は着いて行けなくて。

なんかこれ、じゃ映画じゃないよと思ってしまいました。

「ハート・ロッカー」でも、

手持ちのビデオカメラ撮影っぽい場面はあったけれど、

そんなに激しくなくて許せる範囲内。

それでも酔った人がいたらしいのに、

「グリーン・ゾーン」はさらに手ブレが激しい映像が多かったので、

確実に酔う人が出るだろうなーと思ったら、

映画館の帰りのエレベーターを待っている時に、

「なんか映画観て酔ってしまった、気持ち悪い・・・」

と言っているおばさまがいたほど。

私は車酔いとかもしたことがないので、

どちらの映画でも酔ったりしなかったけど、

ダメな人はダメだろうなぁと思われます。


どちらもアメリカ軍の兵士達の現場の過酷さを描いているけれど、

こんなに悲惨な現実なのに、戦争って終わらない。

「グリーン・ゾーン」では、

大量破壊兵器の存在こそがこの戦争の大義名分だったはずなのに、

そんなものはなかったということを、隠したいがため?

その事実(真実)をアメリカ軍上層部が捏造したという話になっていて、

とすると、アメリカの大義名分はなかったことになるのに・・・。

こんな映画、作っていいの?と思ったけれど、

原作はワシントン・ポストの記者のノンフィクション小説とか。

ええええっー、この話、ノンフィクションなのー?

ノンフィクションってことは、フィクション(作り話)じゃないってことよね、

ってことは、本当の話ってことよね?

だとしたら、アメリカって怖い・・・。

思わずwikipediaでノンフィクションの意味を調べてしまいました。

ノンフィクション (Non-fiction) とは、史実や記録に基づいた文章や映像などの創作作品。また、その形態。ドキュメンタリーやインタビューなど多肢にわたる。製作上の綿密な調査や取捨選択など作成者の独自色が出る。

まぁ、史実に基づいたとはいえ、創作作品なので、創作よ、創作。

でもこんな映画観たら、これが真実だと想像するのは難くない。

とにかく、イラクの通訳の男が言うセリフが印象的でした。

自分の国のことは自分達で決めたいって。当たり前のことです。

間違った戦争だったのだ、と言っているような映画なのに、

アメリカという国はこんな映画を作っても許されるのか・・・。

(戦争に正しい戦争なんてないはずだけど。)

なんて自由なんだろう・・・。

「自由の国、アメリカ」だもんなぁ。


ラベル:cinema
posted by アンジー at 23:52| 福岡 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | cinema/handsome beauty | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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