広島まで観に行った甲斐があった。
見に行く前に、友だちが東京で買ってもらったという
この展覧会のカタログを見せてもらっていたけれど、
わかってはいたけれど、やっぱり全然違う。
ラインは細く繊細で美しい。
細かいアウトラインはついつい近寄ってしっかり見たくなる。
さらに、藤田がサイン代わりに描いたとも言われる猫なんて、
髭の一本一本までがフワフワ繊細で生きているかのようで、
つい触りたくなるぐらいだった。
藤田独特の乳白色も、吸い込まれるような魅力があり怪しく美しい。
自画像が思っていたよりとても大きかったのが意外だったけれど、
そういう発見も展覧会で実物を見ることの楽しさだ。
ガイドを聞きながら鑑賞し、十分堪能して気がつけば二時間以上。
でも、これが地元の福岡での開催だったら、何日も通ったか、
もっと長居していたに違いない。
広島まで観に行った甲斐ありました。
藤田の作品は素晴らしかったので大満足。
広島県立美術館で10月9日まで開催中。
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