2007年01月12日

若冲、じゃくちゅうと読む。

the Price collection Jakuchu.

九州国立博物館へプライスコレクション、

伊藤若冲と江戸絵画展を見に行きました。

若冲の「冲」の字、「沖」じゃないのです。

二スイで、私は読み方すら知らなかったです。

東京で見た妹が、これは絶対面白いから!

と教えてくれていたのでブルータス(8月号)で予習もして、

張り切って行ったけど、お正月の連休で人が多くて、

あまりゆっくり見ることができなかったです。

超寒い日に行ったからお客さんも少ないかと思ったのに、

太宰府天満宮のうそ替え、鬼すべの日と重なっていたからか?

意外と盛況でした。

だけど東京のほうがもっとお客さんが多かったんだろうなぁ。


この素晴らしいコレクションを日本人ではなく、

アメリカの人がコレクションしていることが、

なんだかとても淋しかったです。

若冲は、日本ではあまり評価されてこなかったそうですが、

今見ても斬新で新鮮で、ちっとも古臭くないのです。

でも、評価されない日本にあったらずさんな扱いだったかもしれないし、

プライス氏がコレクションしてくれていたから、

今もって私たちが鑑賞出来るのかもしれないと思えば、

それはとてもありがたいことです。

最初に彼が絵を買ったのは28歳だったかで、相当なお金持ちです。


ほかに円山応挙(まるやまおうきょ)、長沢芦雪(ながさわろせつ)、

森狙仙(もりそせん)、酒井抱一(さかいほういつ)、

鈴木其一(すずききいつ)など江戸琳派の画家たちの作品も

展示されていました。

こんなの、あるある鑑定団ではたいていニセモノしか出ないのに!

そしてそれぞれの作風も、その作家にしては大胆だったり、

意外だったりという作風のものが結構集められていたように感じました。

やはりコレクションするセンスが違うのかな。

そして、これだけのコレクションを管理しつつ保有出来るなんて、

やっぱりお金持ちじゃないとできない!と、

妙なところで感心してしまいました。相当なお金持ちです。

そしてちゃんと日本人にも見せてくれたことには感謝です。



自然光の移ろいを再現した展示などもあって、

光の差す具合でどんどん変化することに、

こんなにわかりやすく展示して気づかせてもらったことは、

初めてではないでしょうか、すごい発見でした。

光源の少なかった時代の美術品なのです、

そういうことまで配慮した展示は今まであまり見なかった気がして

とても面白かったです。

3月11日まで開催中なので、もうちょっと人が減った頃また行って、

今度はゆっくり見たいと思っています。

IMG_0299.JPG

江戸の先端、今も先端。

まさに、そんな驚きと新しさのある展示でした。

九州国立博物館
posted by アンジー at 23:50| Comment(6) | TrackBack(0) | architecture: 建築/美術館/椅子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
夕方でしたか、チラっと国立博物館の事が紹介されている番組がありました。
まだ行ったことないのでいつかは〜と思っています。
学生時代は父がこういうのが好きなのでよく行っていました、美術館など。
「ニスイ」の若冲ての、そういえばそうですね!
気づきませんでした(苦笑)
バイクを買ってからいつかいつか…と思いながら去年は行けず仕舞いでしたので
今年こそは!と思っています!
Posted by at 2007年01月13日 19:55
私も美術館とか博物館好きで、
小さい頃から家族でよく行ってました。
まだこの博物館には2度しか行っていません。
車で行ったら駐車場が混んでるし、
電車で行ったら乗り換えとかあるし、
なんとなく気軽に行ける感じじゃないもので。
だけどバイクで行くなら、ちょうどよいと思いますよ〜。
って零さんがどのあたりに住んでいるのか知らず、
適当なこと言ってるみたいですみませんけど。
せっかくなら若冲があってる間に行くことをオススメします。
Posted by アンジー at 2007年01月13日 23:41
零は市内の早良区です〜<住居
適度なツーリングの距離になりそうですね〜。
3月11日までなら、その頃なら今より少しは暖かいですかね〜。
兎に角今この時期、寒いんです。
足先とかメッチャ冷えるんです〜〜ヾ(≧Д≦)
Posted by at 2007年01月14日 09:48
あ、市内の早良区でしたか。
それならちょうどよい距離でしょう。
3月まで開催されてるから、
行くならもう少し暖かくなってからですね。
ただでさえバイクは寒そうだし、
太宰府は福岡市内より少し寒い気がするから、
少しでも暖かくなってからがいいですねー。
Posted by アンジー at 2007年01月15日 00:53
赤瀬川原平・山下裕二「日本美術応援団」って、読んだことある?
これに紹介されてて、本物を見てみたいなぁと思ってたのよ。
若冲の作品が宮内庁三の丸尚蔵館に収蔵されていることはその本に載ってて
知ってたんだけど、なかなか展示のタイミングが合わないから・・
それから1年くらい経って、山手線の駅でプライス・コレクションの予告見てびっくりした。

東京国立博物館で開催していた時期は、
テレビ東京の「美の巨人たち」 http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/ でも扱われてたし、
ブルータスでも特集されてたし、絶対混んでると思って、平日、午後休取って行った。
それでも混んでた。お金持ちの奥様方と年配の方々で。

自然光の移ろいを再現した展示、よかったよねぇ。
これまでの日本の美術館にはこういうセンスが無かったと思う。
蛍光灯の光じゃ、わからないんだよね。

ぜひもう一度行ってください。
Posted by moko at 2007年01月15日 01:03
赤瀬川原平は知っているけど
うーん、その本は読んだことがないな。
だけど、すごいグッドタイミングだったんやねー。
本などの印刷物に載ったものと本物はやっぱり違うし。

「美の巨人たち」でもあったのか。
あの番組、美術展が開催される前とかによく特集するよね。
あとNHKの日曜美術館とかでもよくある。

もう一度行くぞ〜。
Posted by アンジー at 2007年01月16日 00:03
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