どこの家庭でもそうなのかはわからないけれど、
少なくともガイドさんの家では、
モロッコでは金曜日はクスクスを食べる日だそうです。
でも実はこれを食べたのは、土曜日。
お母さんが金曜は忙しかったのでクスクスを
料理するヒマがなかったようで、土曜日に振り替え。
金曜日は特別なお祈り日でもあり、
お祈りが終わったらクスクスを食べるそうです。
クスクスは、てっきりお米かと思っていたら世界最小のパスタです。
小麦から作られていて、パスタといわれてみれば確かに。
フランスなどではとてもポピュラーな食べ物だそうで、
モロッコやアルジェリアからフランスにやってきた人たちが
持ち込んだからだとドイツの人が教えてくれました。
さらにハリサというピリ辛のソースが欠かせないそうですが、
私がガイドさんの実家で食べたクスクスはちっとも辛くなくて
食べやすかったです。
2段になっているクスクス用の蒸し器のような鍋があって、
下の鍋で湯を沸かしその蒸気で上の段でクスクスを蒸すそうです。
下の鍋で煮込み料理を作れば一度に出来る優れものです。
台所の写真を撮らせてもらった時の写真にその鍋も写っていました!
向かって左端の鍋だと思います。
クスクスの時は、さすがにパンは食べませんでした。
添えられたオレンジがこれまためちゃくちゃ美味しい。
野菜と羊肉のタジンのような煮込み料理が上にのせてあって、
そのソースが下のクスクスにしみて美味しい!
日本でいうと、カレーライスみたいな感じです。
カレーライスといえば、行く前にモロッコの旅行本を立ち読みしたら、
日本のカレーは不評だったと誰かの本に書いてあったのですが、
自炊をするアパートを借りての滞在だったので、
日本食が恋しくなったら自分の為に作ろうと思って
インスタントのカレールーを持って行きました。
おそるおそる、日本のカレーライス作ったら食べる?と聞いてみたら、
カレーライス大好き!との返事でビックリ。
ガイドさんやその友達に食べてもらうことになり、
大絶賛でした。あと、なぜかみそ汁もみんな大好きだそうで、
ハリラより軽くていいと言ってました。
ガイド仲間の友達が日本人のお客さんからもらった
インスタントのみそ汁も作ってくださいと言って持って来たので、
その日はカレーライスとみそ汁の宴となりました。
日本人のお客さんから、お湯を注いで30分待つだけで炊ける
お米ももらっていたからこれでカレー食べようと言ってお米まで
持ってきてもらったので、本格的な日本のカレーライスが食べられました。
たまたまガイドさんたちが日本が大好きなモロッコ人だから
日本の食事も好きなのかもしれないけれど、
日本の食事をモロッコの人たちに気に入ってもらえて
単純に嬉しかったです。
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アンジーはお祈りしないの。
別に外国人に限らず、自分が美味しいと思う料理を、
人が気に入ってくれると、嬉しいよねぇ。
例えば、
我が家でさばの味噌煮といったら、ばあちゃんの作ってくれた、
さばと豆腐とたまねぎの味噌汁状の煮物やん。
それをこっち(東京)で作って、
こういうのも美味しいねぇと言われたら、やっぱ嬉しいよねぇ。
それにしても、味噌汁も好きってのは、すごいね。
昔、ホームステイしたイギリスのお家の人はダメやったんやろ?
アンジーはお祈りしない。
って言おうと思ったらすでに・・・。
確かに我が家ではあのばぁちゃんのサバの味噌煮、
がサバの味噌煮だ。東京でも作ったのか。
何でも誰かの為に作ったものが
その誰かに「美味しい」って言われたら、
嬉しいよねぇ。
そうそう、ステイ先のイギリス人家族には、
みそ汁(と、わかめ)はダメだった。
外人はみんなみそ汁はダメかと思っておったのにビックリだったよ。
でもこのモロッコ人たちはかなり変なというか、
特殊な外国人かもしれん。日本びいき過ぎるでしょう。